NY郊外

1999年12月21日(火)
 

< 週五郎さん >

日本全国のゴルフ場を制覇、今なお新設コ−スを行脚中の79歳の 山下龍雄さん から「ぼくなん
かより、もっと元気なゴルファーがいるよ。95歳なのにカ−トを自分で引いて、駆け足でラウ
ンドするんだからモウびっくりするよ!!参った、参った。。」と言うお話を聞いていた。

その方は「週五郎さん」こと、内田収三さん。
現在95歳、週に5日ゴルフをなさっているから週五郎さん。
著書『百歳、エージシューターへの道』を読んだ。

読めば驚くことばかり!
もうホント大変だから、箇条書きにしてみる。

・58歳からゴルフを始めて以来、大雨でもない限り、毎朝夏は4時半、冬は6時に起きて
 数百球のゴルフボ−ルを打ち続け、うち尽くしたら全部自分で拾い集めて足腰を鍛えた。

・昭和36年12月に始めて、昭和54年春には2,000ラウンドを消化。
 93歳の時には、2,600ラウンドを越えていた。

・70歳前後の時のスコアは、ハ−フ平均43〜44。
 71歳の時、ハンディ12になる。
 81歳の時、1日にエ−ジシュ−ト(=自分の年齢以下の数のスコア)を3回達成。
 79、80、81!! 

・昭和62年、83歳の時、1日7ラウンドのエージホール(=自分の年齢数以上のホ−ルをまわる)
 の日本新記録を達成。
 所要時間15時間18分(午前3時47分〜午後7時5分)
 126ホール、55キロを、自分でカ−トを引いて走りながら達成。
 1989年度版のギネスブックに掲載された。

 この記録はいきなり出来たものではなく、77歳から83歳まで、7年連続して毎年記録を
 更新されている。
 

77歳の時: 79ホ−ル達成
78歳の時: 108ホ−ル達成
80歳の時: 110ホ−ルで、ゴールドシニア・エージホールシューターの日本記録を達成。
81歳の時: 111ホール達成
82歳の時: 118ホ−ル達成
ふつうなら2ラウンドすなわち36ホールで、時間的にも体力的にも精一杯。
と言うことを考えると、これは信じられないくらい驚異的な記録なのだ。
内田さんの日常のたゆまぬ健康管理という生活態度からこそ生まれて来るものであろう。

・ゴルフ場のコ−スをまわる際に、一切キャディを使わないで自らカ−トを引き、そのキャディ
 料金分を肢体不自由児協会に寄付されている。
 

健康であれば高齢になっても、こんなにすばらしい人生があることを証明されている。
又高齢化社会は高病歴社会であり、国民総医療費が年間20兆円に迫る中、国民一人一人の健康
管理、体力増進は大きな社会問題である。

御自分には厳しく健康管理をされ、健康で長寿の方々への「健康栄誉賞」、からだの不自由な方
の為には「車椅子の寄付」と社会奉仕もなさって「受くるより、与える幸せ」を強調されている。

本当に信じられない程健康で、かつ立派な方である。
今の所は驚くばかり。
取りあえず、その健康法を記しておこう。

★健康で長寿を保つためにして来られたこと
『一事貫行』=こうしょうと心に決めたことは必ずやり通すこと。
        良いと思うことを長年続け、悪いと思うことは決してやらない。
 (1)酒もたばこもやらない。
    生まれてから現在まで、一杯の酒、1本の煙草も口にしたことはない。
 (2)牛乳を毎日4本以上飲み続けている。
 (3)睡眠は十分とる。夜9時にはどんなことがあっても床に入る。
    毎日床に入ってからお腹を300回マッサージする。 etc.

★その他に
・ 大正9年2月1日から平成9年2月1日(この本の発行まで)、29,160日、日記を1日
も欠かしたことはない。勿論その後も続けておられるのだからもっと増えているはず。

・ロータリークラブのメンバーであるが、その会合に33年間1650回100%出席。

★クリスチャンとして、聖書からの言葉も沢山引用されている。
 聖書から得た「神の言」だけがこの世で一番正しいものであり、その「神の言」を頑固に守
 ることに最大の努力をされている。
 しかし、引用文の数々に関しては日を改めて記したい。
 

                        
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