2002年1月13日

< 佐野 由美 さん >

 

会場に展示された作品       


1975年 神戸市長田区生まれ

1995年 阪神淡路大震災で、自宅全壊。当時大阪芸術大学1年生

1996年 新聞の公募で、NGOの先生派遣事業の一環として、21日間ネパールに滞在。ネパールの孤児院で、美術指導を行う。

1998年 震災後の長田の活気と人情味溢れる人々を描いたイラスト日記をまとめて「路地裏に綴る声」出版。

1998年 4月から1年間、NGOの長期先生派遣事業に参加。パタンに滞在。

1999年 帰国直前、交通事故で他界。

【 個展 】 1999年春 Bamboo Gallery (ネパール・カトマンズ)
        2001年春 ギャラリー ほりかわ(神戸・三宮)


パタンでは、ラリット小学校で美術指導を行い、美術作家として、創作活動にも積極的に取り組んでおられた。

そのネパール滞在中の様子を、榛葉健さん(MBSディレクター)が、収録されてドキュメンタリー番組「with-若き女性美術作家の生涯」を制作された。同番組は、2000年「アジアテレビ賞」(シンガポール)、「2001年ニューヨーク祭」(アメリカ)など、数々の国際テレビコンテストで優秀な賞を受賞している。

それが今回映画となって、本日は、大阪・ドーンセンターで上映。
2つあった先約をキャンセルして、タケ・マキ・マツと、車で駆けつけた。。


   


行って良かった。タケマキマツも、そう言ってくれた。共に感動を味わう事が出来てうれしかった。
榛葉さん、人の心に灯をともす、すばらしい映画を作ってくださって有難う。
由美さんのお母様、「そっとしておいてください・・・」と言われても仕方のない悲しみを乗り越えて、全てを私たちの前に現してくださって有難う。

それにしても、たった2ヶ月で不自由なく現地語を操れた由美さん、貧困下で生きる人々と日々触れ合って、社会の矛盾に悩み苦しみながらも成長していかれた様子。あのアッという間に出来上がるスケッチ(それもスッゴク上手!)・・・なにもかも感動的。。。

後で知った事だが、由美さんは、かの人情厚き(エミちゃんの本『ガンを越え、めざせ地平線!!』を独断で出版して下さった)松岡社長の鹿砦社発行「WAVE 117」に「ネパール日記」エッセイを掲載されていた。

映画上映日などについては、下記URLから。
http://www.with-ambitious.com
http://www.ny.airnet.ne.jp/kanami/02-01/20020102.htm

そして、『ネパール滞在日記・パタンの空より』シーズ・プランニング刊もある。

心に残る言葉
「私は望んでここまで来た。私はここで探すものがある。」
「別れの辛さを悲しむより、出逢えたことをことをよろこぼう。」