1999年12月27日(月)
< ふるさと館 >
母とドライブがてら、猪名川町立『ふるさと館』をたずねた。
文化財や、歴史的資料が展示されている。昔栄えた銀銅山の様子や、農村歌舞伎や浄瑠璃の資料、そして 木喰仏 の展示パネルなど
地元のことゆえ、興味深いものであった。中でも、母が一番興味を持ったのは、昭和の中頃まで実際に使われていた生活用具をその
まま備えた部屋のコーナー。囲炉裏を切った部屋と、台所には、
火鉢、炭入れ、鏡台、おひつ、タバコ盆、あんどん、足火鉢、私自身実際に子供の頃に見知っているものが殆どだが、母にとってみれば、長年生活に
手桶、たらい、洗濯板、せいろ蒸し器、かまど、水瓶、振り子時計、
などなどが、展示されている。
使っていた物ばかりだから、そりゃ懐かしかろう・・・しかし、我が娘達はどうだろう、これらはもうしっかり「過去の遺物」であり、何の感慨
もわかないだろう。たった三代で、これだけ生活が変わってしまうんだな〜
そうそう娘時代には桃割れを結って、お洒落をしていた母は、「かんざし・髪飾り」の
ウインドウにも見入っていた。ひとつひとつの物に、自分の思い出が重なるのだろう。
いつまでも指差しながら見ていた。