見上げるビルの上の観覧車
観覧車から大阪の街を見下ろす
1999年8月26日
< Mr.&Mrs Alex Woo >
香港の友人、呉夫妻と大阪で逢った。『マキの香港』製作の折、写真撮影のため呉さん宅へ伺って以来だから9ヶ月ぶりか…
呉さんは、日本語の勉強が「趣味」で、ここ数年ずっと夏の2ヶ月は日本へ来て日本語学校に通っている。今回も7月始めから東京でホテル住まい、昨日の最終講議を終えてから、この2日間大阪滞在、フラワ−・コンク−ル参加のため来日された奥様と落ち合った訳だ。
呉さんは、その2ヶ月間、週末の金〜日曜日は必ず香港の自宅へ帰られる。普通に考えれば、飛行機代金ももったいないし、週日は授業と宿題だけの一日だから、「週末くらいフラッと街を歩いたり、東京近辺の観光をしたりすれば良いのに〜〜〜それこそ日本語の実地勉強できるのに〜〜」
と忠告するのだが、絶対に帰る。彼にとっては飛行機代なんて問題ではなく、ひたすら美しい奥様と可愛い孫達に逢いたいらしい。会社の事は弟さんに社長の座をゆずり、のんきなものだ。
さて今回はどこを御案内しょうか?
そうだ、まず観覧者に乗って、街を眺めよう。
梅田Hep Fiveに最近できた、ビルの上の観覧車は「一度乗ってみたい」と気になっていた存在だ。
Mrs. Wooは、「高いところは怖い」と渋っていたが取りあえず行ってみることにした。出来たばかりの頃は前を通っても長蛇の列で大変だったが、今日は待ち時間10分。おしゃべりしている内にすぐ乗れた。9階立てのビルの7階から乗るようになっていて、その高さ106M。
要するに遊園地には必ずあるあの観覧車が、ビルの上に乗っかっているのだ。勿論我々のような年代は珍しく、大抵は若者のカップルか、親子連れだ。けどそんなことゼ〜ンゼン気にしない。私だって乗ってみたいんだも〜ン。乗ってみるとMrs.Wooも結構楽しんで、360度の景色に首を回しながら、「今夜泊まるヒルトンホテル、この前行ったスカイビル、あの高速はTraffic Jam だ…」とはしゃいでいる。とにかく幾つになっても可愛いマレ−シア美人の奥様だ。
次は「お初天神」へ御参り。
近松の『曾根崎心中』ゆかりの地で、お初、徳兵衛の名から来ている。そんな説明をしながら、Alex のひいたおみくじを見ると、「小吉:新しい恋が生まれる」とある。ウシウシと喜んで、Mrs. Wooに笑われる。「ちょっとお茶でも飲んでひとやすみ」と意見が一致して、近くのカフェバーのような所へ入る。これが何とも怪し気なインテリア。しかし好い雰囲気だ。天井にはミラーボーも回り、テ−ブルには足の高い椅子。でも結構座り良い。30分程休憩して、日本料理の店へ。
最後は「日本語のお勉強」と称して、カラオケへ。坂本九やテレサ・テンの歌をみんなで合唱。という一日でありました。
勉強熱心なAlexに、メモを片手に何でも質問攻めにされる。日本語検定3級合格とはいえ、ちょっとした日常会話を覚えたくてしょうがないのだ。
「ごちそうさま」は、食事が終わった時に言うのか、あるいは席を立つ時に言うのか、あるいはコ−ヒーなど飲む時にはその後に言うのか…
「日本では、お料理がひとり分ずつ前に持ってこられるから問題ないが、中国料理を小皿に取り分けてあげる時にはどう言えばよいのか。そしてまた、
「遠慮なく自分で取って下さい」と言うのはどのように??? etc.etc.etc.
その熱心さも、Mrs. Wooに言わせれば " Just for his fun."だそうだが。。。