青連寺湖                     宿の窓から望む雨あがり
 
1999年9月21日
 

<2日目>

昨夜の天気予報では「曇り」だったのに、朝起きたら大粒の雨がザザ降り!
「マッ、こんなシ−ズンだから雨もしょうないねエ、山が霞んで又情緒あるやん、、こんなんピ−カンやったら見られへんヨ〜〜」としゃべりながらの、美味しい朝ごはん。

さて身繕ろいして、外へ出ると、いつの間にか雲が切れて雨は止み、程よく涼しくなっていた。
「ワァ−、みんな日頃の精進がええから、神さんが雨止めてくれはった!!」と大喜び。

宿の人達に盛大に見送られてしゅっぱ〜〜つ。

まずは本で見た屏風岩へ、行っても行っても杉木立の中を、かなりの傾斜で登って行く。
オーッ!あったァーー
見上げる高い絶壁に、幅2km,高さ100mの大岸壁。その麓は桜の大木がいっぱいで、春にはどんなにきれいだろうかと
と想像した。

次に回った青連寺湖には驚いた。
渓谷を辿って、ひっそりと小さな湖が現れるのを勝手に想像していたのだが、何とこれがダム湖。全くイメ−ジが違った。
付近には、ぶどう狩りの観光農園が、30程もあり、ぶどう棚が広がっていた。
販売所でアレコレ味見をして、数箱購入。「何でもあげたがり」のヨシコは、沢山の人へ送るため、宅急便の伝票書きに大わらわ。

さて赤目四十八滝に着いたが、ここを歩くのは高齢者には無理。おせつとわたしだけ幾つか滝めぐりをしょうと、まずはみんなで、昼食。
ところが何と、その最中に又朝方と同じ大雨が降り出した。
台風接近とやらでお天気も不安定だ。

四十八滝巡りは叉の機会にということにして、雨の中車を走らせた。

室生寺にも寄った。 杉の倒木で壊れた五重塔はすっぽりテントで被われていた。
塔の周りはやはり大きな老木ばかり。素人の目にもいかにも危うく感じられる。国宝ならば、もっと事前に保護対策がなされるべきではなかったかと、歯がゆい思いがする。
「拝観料取りながら、お寺の人達は一体国宝を預かっていると云う責任感はどうなってるのやろ、あんな老木に囲まれていたら、倒れて被害にあうことなど誰が見ても予知できるやないの・・・」と私達は意見が一致した。

森野旧薬園は、250年も前に作られた薬草園の姿がそのまま残っていて、江戸時代にタイムスリップしたような気分になった。ヒゲをはやした忍者のようなお医者様が現れて来るような気配が漂っている。
 

まだまだ行きたい所はあったが、そこで日が暮れてしまった。

それにしても今回の旅で一番感じたことは、『奈良って広いね〜〜、!』ということ。
写真を撮るものにとっては「絵になる場所」にあふれている。
遠くを旅する前に、もっと『奈良』を探訪しょうと話しあったものである。


 

                        
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