ビルの壁面に描かれた巨大CM
 
 
1999年9月28日(月)
 

<わたしとカメラ>

今日メールで、レポーターの一人として Eyes on the Globe に掲載している私の写真の事を誉めて下さった方があった。 それで思い付いて、中途半端のままのトップペ−ジ、 My  Interest の中の Camera について少し続きを書いてみたいと思う。

さて、ニュ−ヨ−クへ引っ越して、荷物も落ち着いた頃、家族を会社と学校へ送りだした後、ヒマさえあればカメラを下げてマンハッタンへ出かけた。

買ったばかりのハッセルブラッド、バシャッというか、パシャッというか、そのシャッターの音が小気味良くって、何でもかんでも写して廻った。
 

地下鉄の中で、前に座っている大きな体の黒人が「とてもニューヨークしていた」ので、カメラを向けたくてウズウズしていた。でもそんなことをしたら危険なことは100も承知、さり気なく見つめていたら、急に立ってこちらへ向って来た。一瞬ドキッとしたけれど、その顔は怒っている風ではない。

何と「良いカメラだね、見てもいい?」というお言葉。エーッ、そんなこと言って持っていってしまうのでは…?? という心配もよそに、彼は本当に嬉しそうにカメラを眺めている。そしてThank you !  といって丁寧に返してくれた。
オ−ッ、疑ってご免なさい。彼は単なるカメラ好きだったのだ。「写しても良い?」「 Sure !」で、一枚パチリ。

そして、ワシントンスクエアーへ行って、色んな人達を見て楽しむ。
楽器を弾いている人、歌をうたっている人、人を集めて奇術を披露している人、ベンチに座ってホットドッグを頬張っている人、本を読んでいる人、ロ−ラ−スケ−トをしている人、色々さまざま…

露骨にカメラを向けることも出来ないので、望遠レンズでそれとなく、のぞいていた。
フト気がつくと、傍らに警官が二人! パトカ−が停まっていて、警官が巡回していたのは知っていたが、突然横に来られては心臓が止まりそう!
何か、文句言われるんだろーか?? ドキドキドキ
「君、何してるの?」
「あの、写真を…」
「フォトグラファー?」
「エエ、まァ…」
そして手招きでパトカーの方へ来いという。ドキドキドキ

そしたらパトカ−の前で、二人でポ−ズをとるではないの!
エ−ッ、この人達も写して欲しいの〜〜?

このポリスマン達、余程ヒマだったのかしら?
それとも、どこかに自分の写真が載ると思ったのかしら?
いずれにしても、びっくりしたーーーーー

お腹がすいたら、私も屋台のホットドッグやさんで買って、コ−クと共に食す。

日本では、ホットドッグなんて大嫌いだったし、外で立ち食いの様なこと、考えられもしなかったのだけれど、ここでは全く抵抗感がない。
みんな自由だ。
みんな、Going my way . だ。

歩けば歩く程、知れば知る程、ますますニュ−ヨ−クが好きになってゆく。

    (今日はこれにて、続きは又…)
 
 


                        
                     前に   ホーム   次へ