目的意識 1997-11/25,12/16,2000-3/15

 いわゆる「理論」は、「何のため」のものかと言うことを「意識すること」が
まず大事です。 言うまでもなく、「将来の天気の変化を予想すること」が
最大の目的です。「何のため」ということを意識しないでいると、いつの間にか
断片的な理論のパアッチワークになりかねません。
特に受験勉強の過程においては陥りやすいところです。

『すべての理論は灰色なり』と、かのゲーテは言った様ですが、 気象の理論を灰色のままにしておかない様に、予想と言う目標に直結させて 理解・適用することが大事です。 そうは言っても初学のうちは、何から、どのように手をつけたらよいか 五里霧中だとおもいます。かく言う筆者もそうでした。〈未だ不明なことがたくさんありますが)  私の経験から、「こういう風に説明してくれると分かり易いのに」と言う 箇所がいくつかありました。 従来の「気象学の教科書」や「講習会資料」とは、ひと味ちがった解説となりますが、 気象理論を楽しく・易しく理解できるよう作ったものが拙著「天気図と気象理論」です。 そのポイントは、「理論」を「象牙の塔」から「市井の井戸端」の立ち話風にまで 下ろしてきて、皆様ご自身に「実感出来るレベル」にすることにあります。  同著の個々の部分をご覧下さい。
 さて、それでは「将来の天気の変化を予想すること」において、最も需要の多いのが、 今日、明日の『雨』と『風』の予想です。 とくに「雨が降るか否か」すなわち、降水現象を予想することが最も多く求められます。 何のことはない、日常お馴染みの気象現象です。 この日常お馴染みの気象現象が、日常お馴染みでない気象理論から 如何に導かれるかを理解し、説明できるようにする必要があります。 他の人々に「予想の論拠」を分かりやすく説明できることが要求されます。 このためには、自分自身が120%理解していないと、説明が出来ません。 繰り返しになりますが、   どんなことでもそうですが、「個々の議論の目標」は何か、   「そのためには、何を話題とすべきか」そして、   「話の共通理解事項・前提知識(暗黙の了解事項)」は何かを    常にクリアーにしておく必要があります。 (予報士試験の場でもそうですし、天気予想を論ずる場合も然りです)
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