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& ナーの子 5匹いるよ
2000年1月5日(水)
< 10年前 >
仕事部屋を片付けていて、 古い手帳入れが眼についた。
紙箱に、1963年からの手帳が、びっしり詰まっている。
書き込んだ予定や、メモを見るとすっかり忘れ去っていたことが、イモ蔓式に
甦って来る。10年前の今日は、何してたんだろう?
オーッ、もう仕事に出てる。当時夫は香港に単身赴任、長女成人式、次女大学入試の年。
私は、ア−トフラワーの店で、デザインと販売をしていた。
3人のスタッフで、週2〜3回ずつ交代。これがものすごく忙しい。
一日中座るヒマもない。
朝9時に店に出て、仕事の終るのが7時半。その間大体1日に、ブライダル・ブ−ケを2〜3個と、コンポ−トへのアレンジメ
ントを、少なくとも5つは作る。
勿論ひとつひとつ、お客さんの希望に合わせて、花もデザインも考える。
常識として、ブライダル・ブ−ケというものは、新郎から新婦にプレゼントし、その
中の1輪を、花婿の胸につけて、ブートニアとするものである。ところが日本ではそれを知っている人は少ない。
お客様で最も多いのは、花嫁とその母上の2人連れ。
ウエディングドレスや、カクテルドレスの写真を持参して来て、それに合うデザイン
を考えて欲しいと言われる。その次は、花嫁1人で来て、ブライダルの本の切り抜きなど持参の上、予算を考えな
がら、決めていく。その内10人に1人くらいは、「教えてもらって自分で作れない
か?」と聞かれる。そして、その後毎週通って来て、1〜2ヶ月で仕上げ、とても満
足して持ち帰られる。しんどいけれど、とてもやりがいのある仕事だった。
喜び事のお手伝いをするのだから、気分が良い。
新婚旅行から帰ってから、「あのブ−ケ、とても良かったです!!」と結婚式の写真
を持って報告に来てくれることもあり、うれしかった。精一杯働いていると、時間がとても貴重に感じられる。
フリ−の日には、ゴルフ、テニス、コントラクトブリッジ、コンサート、食べ歩き。
本も良く読んだ。手帳のメモによればこの年は、87冊。
趣味関係の本、話題になっている本、勉強の本・・・と雑多であるが、その中で、
丸じるし、即ち「読んで良かった」のは、8冊。まあまあ、の三角じるしは、17冊。
あとは大したことはなかったようだ。ちなみに丸じるしは、
「身代わり」有吉玉青、「不毛地帯」山崎豊子、「新日本人事情」深田祐介
「海馬」吉村昭、「進化しない日本人へ」杉本良夫、「Tsugumi」吉本ばなな
「複合汚染」有吉佐和子(これは新聞の連載で読んだが、もう一度通して読んだ)
「夜の長い叫び」森瑶子。三角じるしは、塩野七生、南木桂士、フリーマントル、宇野千代、シドニーシェルダン
などの名が並んでいる。コンサ−トは、自分の行きたいのをその関係者に伝えておくと、いつも特別席のチケット
を用意してくれる。月に2回くらい、主にピアノあるいは室内楽など器楽曲を聴くことが
多かった。
コントラクトブリッジは、週に1回午前中は講習、午後はブリッジクラブでプレイ、あと
1回は4人のグル−プの家を巡回して1日プレイした。まだ覚え立てで、一生懸命だった。。ウ−ン、10年前の事思いだしてると、今夜も眠れないぞー。