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この頃ナーちゃんは、毎日牛乳を紙パック2本飲んでいた2000年1月6日(木)
< モ−ツアルト >
Flowerさんのホ−ムペ−ジを訪ねたら、美しいピアノの調べが流れて来た。
Macでの作業が捗らず、チョイいらついていたとこなのに、そんなこと
一挙に忘れて心が弾んで来た ♪ ♪私はモ−ツアルトが好きだ ♪ ♯♪
元を辿れば・・・
高校時代、小さい時から親しんだ書道が好きで、将来その道をもっと勉強したいと
思っていた。
その頃周りの友達は皆進学に際し、大抵「英文科」が希望だった。
本読むのは好きだけど、別に文学勉強する気はない、それと親は自宅から通学でき
る所でないと許してくれない。担任の先生に相談したら、「関西学院大学の美学科では、芸術勉強出来ますよ。
書道部に入れば、よい実践の場があるし・・・」もとより関学の美しいキャンパスは、大好きだったので、その気になった。
さて、入学すると、たくさんのクラブからの勧誘あり。
「これからは英語くらい話せなきゃーー」と、先ずESS(English Speakinng Society)
に、入部。
兄に手ほどきを受けたギターもやりたい。
そいで、クラシックギタ−クラブ同好会に、入会。
それから本命の「書道部」へ。
しかし、「文化総部に2つは、入れません。ESS退会して来て下さい」と言われた。アレレ、そーなの。 「でも折角だからちょっと様子見てからにしょう」
ところが・・・
ESSの時間割りや行事に追われている内に、アッという間に1年が過ぎた。
今度はクラギが部昇格するから、どちらかをやめなければならない。しかし、その時にはもう、ギターは自分の生活の一部になっている。
迷わず、クラギに残る。そして3年になって、ゼミの選択。日本美術なんて忘れて、張源祥先生のゼミに入って
「音楽学」。 しかしその時にはまだ、「歌謡曲の伴奏のようなギターではなく、立派
にコンサートとして成り立つクラシック.ギターの歴史をたぐろう」という気持ちだった。
毎日、学校より手前にある「張音楽学研究所」にひたりきり。
普通では手に入らないレコードを、日本に2台しかないというすばらしいステレオで聞
いて過ごす。ところで、1年生の時、友にベ−ト−ベンのピアノソナタのレコードをプレゼントされ
てから、その「熱情」「悲愴」「月光」は、ミゾがなくなる程聞いた。それからクラシ
ック音楽の世界が広がり、行きついたのが、モーツアルト。
クララ・ハスキルの弾くピアノの音に酔った。。。
ピアノソナタも、心が洗われるようで好きだけど、それに管弦楽のついたコンチェルト
は、ダイナミックさが加わってなお良い。卒論は「モ−ツアルト・ピアノ協奏曲」
それまでの、宮殿や貴族のサロンばかりでなく、演奏会場に進出し始め、音楽の様式
にも変化が出て来たことを年代を追って調べてみた。ちなみに、作曲家であると共に、優れたピアニストであったモーツアルトは、27の
ピアノ協奏曲の大部分を自作演奏会の為に書いている。と言う訳で、もう成りゆきにまかせて、最初の希望はどこへやら・・・
でも、別にそれで良いと思っている。
ある時は「これ」をしたいと思い、その後世界が広がれば叉したい事が増えて来る。
その時点で叉一番興味ある方向に進めば良いのだ。人生フレキシブルに生きて行きたい。
お陰で私は、一生私を楽しませてくれるモ−ツアルトと親しくなれたのだから・・・
バッハ、ブラ−ムス、マ−ラーなどとなると、その時の精神状態によって、聞きたくな
い時もあるけれど、モ−ツアルトにはそれがない。
いつ聞いても、絶対に心地よい。わずか6歳の時から作曲を始めたモーツアルトは、35年の短い生涯の間に、1000曲
にも達する作品を書いている。
死して200年以上経つ今なお、これだけ我々を感動させてくれるのだから、『天才』だ。今日からは、例のシャンソンのCDにはちょっと休んで頂いて、MACが起動すると同時に
モ−ツアルトが、流れるようにして設定した。
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