ニュ−ヨ−ク郊外

1999年11月21日(日)
 

< 年寄りの留守番 >

さる会社の営業マンと、我が家で会う約束をしていた。
電話で何度も宣伝をする品物をいくら「必要ない」と断わっても何度でもかけて来る
(既に10回以上)。「一度伺って説明だけでも・・・」という電話のひつこさに、
この際来るというなら来てもらって、一体どこから我が家の電話番号を知ったのかを聞き、
今後一切かけてこない様に申し渡すために会う事にしたのだ。
ところがその人は、日を1日間違って私の留守中に訪ねて来た。

応対した母は、ドアを開けて、何でもしゃべったそうだ。
こわいですね〜〜〜
見知らぬ人を、インタ−ホ−ンで確かめもせず、平気でドアを開けるなんて・・・
これは毎日の様に母に話してある注意事項なのに。

夕方まで自分独りであること、娘すなわち私の仕事の事、趣味の事、著書の事etc.
 自分の知ってる限り何でもしゃべり、私の名刺を渡したとか。。

私が留守にしていて、母は丁度話し相手が欲しかったのかも知れないが、ドアを開けて
家には母一人である事を知らせるなんて・・いくら何でも不用心じゃありません?
 

改めて来たその人は、始めての対面だというのに、いかにも「何でも知ってます」見たいな
口振りで気持ちが悪い。
「ぼく、日を間違えたのは分っていたけど、一応訪問した事だけ伝えようと思ったんですけど…
気ィつけなあきませんよー。お年寄りは話し相手してたら、こんなお金わたし要らんし、、
と現金くれる人もいますよ。」と経験談を話す。
それが分っていて話し相手をする方もする方だ。
 

電話を何度もかけて来て遂にアポを取らせたのはこの営業マンではなくて、その会社の電話
係りの女の子だ。
それでまず、何度断わってもかけて来る不合理さを指摘する。

「あなたの会社は無駄な事をしてるわね、必要ないという家庭に何度もかけてくるなんて、
しかもいつも始めてかける様な口振りであきれてしまうわ… 一体うちの電話番号の情報は
どこから得たの? そしてその情報はどうして会社の中で連絡ができてないの?必要ない事
で何度も電話をかけて来られるこちらも迷惑だけど、無駄な電話を何度もかけるそちらの会
社も全く管理能力がないんじゃないの?」

「そうです。内の会社はほんとにええ加減なんです。ぼくもそう思います。」

「うちの電話番号情報は、どこから仕入れたの?」
「国際電話の利用者の名簿からです。それが色んなルートから来るのをこちらではいちいち
チェック出来ないので、何度もダブルんですわ。」

そんな事を話している間に、その営業マンの携帯電話に10分おき位に会社から電話がかかる。
3度めに鳴った時、彼は「又会社や」と言って出ないで電源を切った。
そうすると、今度はうちの電話にかかってきた。
「うちの社員が今お伺いしてるでしょうか?」
と聞くのだ。
私「はい、おられます。」
会社「すみませんが電話代わって下さい」
営業マン「はいはい、しかしお客様と話してる最中に何度も電話に出るのも失礼じゃ有りま
せんか?」ガチャ!(電話をきる音)

私「そんな話し方してたら、クビ切られるわよ…」
営業マン「もうどうせこんな会社やめますから、いいです。」

聞けば、社員の移動は激しく、自分の顧客が出来なくなったら使い捨てだとか。
使う方も、使われる方も全く信頼関係がない。

こんな会社にどんな未来があるというのだろうか?

いずれにしても母には又「知らない人はうちに入れないように」と注意しなくてはならない。
 

                        
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