ニュ−ヨ−ク植物園

1999年11月26日(金)
 

< 子育て済んで、親問題 >

高校時代の友人、洋子さんから「喪中につき年賀御遠慮申し・・・」のはがきが届いた。
何と、 父 9月19日、86歳にて永眠
     母 9月20日、82歳にて永眠 と書いてある。

驚いて電話をしてみる。
やはり間違いなく1日違いで亡くなられたのだ。

「父は何でもおかーちゃん、おかーちゃんと、母を頼りに生きて来た人なんよ、あの世
でも母がいないと困るから、きっと呼び寄せたんやと思うわ・・・」
まあ、何と仲の良い御夫婦だこと!

2年前から癌に冒され、ついに亡くなられた父上のことを、親戚に連絡の電話を入れてい
る最中に、母上の入院先の病院から「息を引き取られた」との連絡が入ったという。

母上は、10年も前から糖尿病、子宮癌、壊疽による足の切断手術・・・と闘病生活も長
かったので、父上と一緒に天国に召されて、ホッとされているかも知れない。。

それにしても「とにかく霊柩車2台の豪華な御葬式!」という弟さんの表現が面白い。
 

ところで「私達世代」は、というのか、「私達の仲間」はというのか、いずれにしても
私の身辺の友は例外なく皆、親と同居もしくはお世話をしている。
例外なく皆、男兄弟が1〜3人居るのに…  である。

どうしてこんなに状況が似ているのか不思議な程。

この洋子さんは、御主人の母上と同居しながらも、実家の御両親の看病をずっとしてきた。
兄嫁さんは、「一切感知せず」の方針で、全く病院での世話もなさらなかった。

同じ仲間の康子さんの母上は、痴ほう状態も重く、独り住まいは無理。かといって彼女は
ずっと独身でバリバリのキャリアウーマン、しばらくは同居もしてお世話をしながら勤め
ていたがやはり出勤中のことが心配。現在は、やはり独身の妹さんが仕事もやめて、母上
の看病に専念しておられる。
すぐ近くに弟さん夫婦が済んでいるのにこれ又「全く感知せず」の生き方。

通子さんの母上も、かなり痴ほうが進んでおられる。
通子さんは、御主人の御両親と同居してお世話をしながら、家に「料理教室」の
スタジオを持ち、テレビの料理番組にも良く出る活躍ぶり。
しかし、御自分の母上もお世話するため隣家に引き取り、毎日介護している。
頭の下がる献身ぶりだ。

明子さんの場合は、御実家のすぐ近くに2人の兄上夫妻が住んでおられるというのにこれまた
全く無視の態度で、何も手を貸して下さらない。
病院通い、お家でのお世話全て責任をもってされていた。

私自身もそうだ、兄も弟も居ても、親の世話は何故か私一人の肩にかかっている。
同じ境遇の友人達みんなと時々情報交換をしながら、どんどん高齢化する親の世話について
いつも真剣に話し合っている。
 

 
                       
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