和紙ちぎり絵 柚子
 

2000年1月1日(土)
 

< 2000年ネ〜 >

除夜の鐘を聞きながら、東京のチエに「新年おめでとう」と「お誕生日おめでとう」
の電話をする。

そうだった、チエの出産予定日は1月3日だったのに、大晦日に若松のお生花を活け
る為に、花バサミ片手に、松の木エイヤッと、渾身の力で切っていて、産気づいてし
まったのだった。

破水した旨、医院に連絡すると、「すぐ入院するように」と言われる。
しかし母は「そんなすぐ産まれるもんちゃう、もうおせちも出来てるからゆっくり
ご飯食べてからにしィ」と言う。

それもそうだと思って、「力つけるために・・・」とお雑煮まで作ってもらい、
しっかり腹ごしらえをしてから、父の車で送ってもらう。

その時、夫は香港駐在、母は店の大掃除でてんてこまい。
大晦日の慌ただしい最中に入院。

途中、様子を見に来てくれた弟は、看護婦さん達から「もうすぐお父さんやね」と言わ
れ、私には「赤ちゃんは大きいのに、あんたの腰は細おて、お産向きやないわ」なんて
言われながら頑張ったんだ。
3700グラム、その時入院中のベビーの中でダントツに大きく元気なベビーだった。

チエ妊娠の事も分らぬうちに香港へ赴任した夫は、「せめて名前だけでも自分が・・・」
と書き送って来た『智恵』。2人で好きな文字を組み合わせたのだ。

しかし、読み方が違った。
夫は「ともえ」、私は「ちえ」と思い込んでいた。
結局「呼ぶ時、チエちゃん!の方が、可愛いよ」と言うまわりの声もあって「チエ」に
落ち着く。

確かにその後住んだ香港・ニューヨークでは、すぐに名前を覚えて貰えたね・・・
 

現在ミラノに滞在中のタケ&マキちゃんには、時差の問題があるので、Happy New Year!
 のファックスを送った。

と言う訳で、今年は3人で初詣で。
2000年問題もクリアされ、家族全員元気に元旦を迎えられて、なによりの事と思
っている。
 

                  

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