芸大校内
 


1999年10月22日(金)
 

< 芸大美術館 >

家を朝9時半に出て、友人ふさ子さんと共に東京へ行く。
そのまま上野まで足を伸ばし、最近オ−プンしたばかりの東京芸術大学の『大学美術館』へ。
何と入り口には長蛇の列。「20分待ち」のプラカ−ドを持った人が、人員整理をされている。

「せっかくその気で来たのだから、並んででも見て行きましょう。」と言う事で列の末尾に付く。
しかし、オ−プンして2週間になるし、平日だし…という事なので、こんなに混んでいるとは考
えもしなかった。

オ−プン記念としての、「芸大美術館所蔵名品展」は素晴しい内容だった。
狩野芳崖の「悲母観音」、上村松園の「序の舞」等もちろん素晴しいが、
加山又造氏や、平山郁夫氏達の卒業製作は、思いもかけない作風で興味深かった。

会場に人がいっぱいだったのであまり落ち着いて見る事は出来なかったが、仕方ないだろう…
国立西洋美術館も訪ねる積もりだったが、もう閉館の時間になってしまったので諦めて、かの有名な「鴬亭」の鴬だんごを味わって行く事にする。

道すがら、上野公園の広いスペースのアチコチに、青いテントの住家が沢山あって驚いたが、きれい
に干した洗濯物や、鎖に繋がれた飼い犬を見ていると、そこにすむ人達の生活が感じられ、そこに至る
までに何があったのだろうかと想像を巡らしたものだ。
そして夕刻、ふさ子さんは息子さんの所へ、私は会合先の新宿へと向かった。
 

今回上京の第一の目標、「ヨシ比嘉報告会 & 祝賀会」のお世話人、田中さんと、もう一人の私の
弟分の田中さんと、韓国の若手有名写真家金さんと、新宿『おいしい水』というバーへ。
『おいしい水』のマスターと、両田中さんは「暗室同盟」という写真家集団のメンバーである。

この「暗室同盟」さん達、先日の『新宿ゴ−ルデン街のアート展』では、「毎日お酒を飲みながら、其のバー街の人達の顔写真を撮り、そのプリントを、バーのトイレに展示する」という楽しい催しをされていて、写す方も写される方も楽しいイベントだったようだ。

そのプリントも拝見したが、本当に『顔だけ』を写してあるそれらは、それぞれこちらに向かって
何か語りかけて来るようで、大変面白い。

自ずと話題は写真のことばかり。皆の好きな世界の事で話がはずんだ。
例の 現像ミスの話 にも及んで、「ケシカラン話だ、身辺にそういう被害を受けた人もいるが、
それなりに被害にあった償いはされていた、当然の事だ!と気炎をあげてくれて嬉しかった。
 
 

                        
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