1999年11月23日(祝)

< 神戸 >

神戸のいとこ優和ちゃん率いる『関西マンドリン合奏団』( diary 9/24 )の第41回定期演奏会
を聴きに行った。
神戸へは大抵車で行くが、今日は会場が三宮なので、阪急電車で出かけた。

阪神大震災後に出来た「神戸朝日ホール」はとても良いコンサートホールだ。
529席という大きさも、こういうコンサートにぴったりだし、建物自体もすばらしい。

『神戸』といえば、わたしの子供時代の思い出がいっぱいつまっている。
春休み、夏休みには必ず兄弟でこのいとこの家に泊めてもらった。

わたしには兄と弟だけで、女きょうだいのいないのが寂しかった。お姉ちゃんのいる友達が
うらやましくて仕方なかった。
ところがここへ来ると、お姉ちゃんが2人もいるのだ(お兄ちゃんもふたり)。

いつもやさしく遊んでくれてうれしかった。
海にも山にも近いので、サイコーだし、遊び疲れて帰るとおばさん(=母の姉)がお料理に腕
をふるって用意してくれている。
母とは又雰囲気の違うメニュ−がいつも楽しみだった。

私が高校生の頃には、このいとこ達も、兄も皆大学生。それぞれの大学のお友達を加えて、毎年
盛大なクリスマスパーティーが楽しみだった。
全員が何か楽器を弾けるので、ギタ−、マンドリン、ベース、ウクレレなどで賑やかに、そして
金モ−ルなどで華やかに飾った部屋でのダンスも、ちょっぴり大人の仲間入りをしたようで、
ワクワクした。
あのころホ−ムパ−ティーなんてまだ珍らしかったけど、みなとても遊び上手だった。
そんな中でカップルも幾つかでき、結婚へとゴ−ルインした人も何組かある。
 

神戸に来るといつもそのころの事が、鮮やかに思いだされる。
楽しい楽しい時代だった。

しかしその4人のいとこの内、一番年の近い順ちゃんは( diary8/8 )、ギリシャの人と結婚して
アテネに行ってしまった。せっかく子供の時からずっと「お姉ちゃん」をしてくれていたのに…

今回の演奏会は、10月にそのギリシャとイタリアでの演奏旅行の記念のものだ。

だからプログラムには、ギリシャの音楽も盛り込まれていて、感慨深かった。マンドリンの音色
に酔いながら、頭の中はあのピレウス港の青い空、陽気な音楽が思いだされる。

好きな神戸で、好きな順ちゃんの事を思いだしながら、好きな音楽を聴いて、幸せな時間を過ご
した。隣の席にはもう一人の「お姉ちゃん」清美ちゃんもいて。。

やっぱり神戸の街はいいな〜〜
やっぱり音楽っていいな〜〜

                        
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