温度発生の理論的根拠 :
「温度」は大気自身の保有するエネルギーの一部を表しますが、
太陽熱(あるいは地表面,海水面)から与えられる場合、
含まれている水蒸気の凝結の潜熱放出による加熱、
大気が上昇下降により、気圧の変化にともなって変わる場合、とがあります。
プリミティブ方程式(P.66参照)における「温度」の関与についての考察:
1.運動方程式は、温度とは直接関係なさそうです。
2.気体の状態方程式は、気温を気圧と関係付けています。
常にこの式が成立しています。
3.質量保存則は、大気が連続流体であることを示しますが
この法則が大気の温度を決める主役となるものではありません。
4.熱力学の第一法則は、外部仕事と内部エネルギーの関係を表すもので、
温度と密接な関係があります。
5.水蒸気量保存則は、これは温度とは直接関係ないようです。
その他の法則等との関連:
エネルギー保存則--->高度を仲立ちとして温度と関係します。
ベルヌーイの定理--->流体のためのエネルギー保存則です。風速、高度、気圧と関係します。
高度を仲立ちとして温度と関係します。
渦位保存則------>温度とは関係なさそうです。
角運動量保存則---->温度とは関係ささそうです。
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