VRMN Meteorology Analysis Forecast 気象 解析 予想  天気図記号へのLINK

気象の解析と予想のための方法論
Return to Top Page  LINK集 天気図解析 予報則 手計算のための数式 物理過程 誤差・近似  応用研究  

Originated: 2003-6/19, Last Updated: 2003-6/19, 6/20, 6/22, 7/07, 7/10, 8/22 

以下、「気象の解析と予想のための方法論」に関して、順次掲載していく予定です。  個人的に行なう天気の予想の仕方に関しての考察: 気象庁が日々公表している、地上天気図、高層天気図、衛星雲画像、レーダーアメダス合成図、 その他の資料をベースとして、天気の予想を行うことを作業目標とするとき、先ず、大気の 現状をシッカリと把握することは言うを待たない。 「シッカリと把握する」とは、大気の状態を、立体的に、時系列的に、理論的に納得し、 自分の物とすることである。 多種多様の気象情報があるが、情報に振り回されてはならない。 「情報を自分の支配下におくこと」が心構えとして大事なことである。 さて、天気の予想は、気象庁が、数値予報プログラムを稼働させ、出力されるGPVやその他の 数値予報以外の情報を加味して、KLMやNRNを使って予想してくれている。 私たちは、そういう翻訳ツールを持ち合わせていない。私たちは翻訳作業を行うのでなく、 気象予報士レベルにて、公表された資料をベースとし、「自分なりの方法論」で以って 「大気の姿がどのようになって行こうとするか」の予想を、気象の理論に立脚して行うものである。 気象庁ほどの地域的細部に至る予想を行うことは、個人では不可能に近い。しかし、総観規模的な 天気の予想を行うことは、ある程度可能である。又、自分の体験としても総観規模的な天気の予想 で十分役立つこともある。局地予報が出来るに越したことは無いが、総観規模的な予想を行って それが有用であることは十分にあると考えられる。特に、個人で行う「総観規模的な天気の予想」は、 自分の登山計画や旅行計画に有用である場合が多い。 以上の認識の下で、一般に公表することを目的とせず、個人的な天気予報の需要に応えるために、 以下、その方法論を考えてみよう。 忘れてならないことは、「大気の状態をイキイキと頭脳空間に描き出だすこと」である。 大気は、どんな素性で、次にどのようになろうとするのか、そういう意識で、大気の状態を把握すると よいだろう。 地上、850,700,500,300hPaにおける気圧、温度、水蒸気、水平気流、上昇・下降 気流を把握しよう: ・各地点の観測された或いは解析されたデータ(気温、高度、気圧)を基礎的情報として、大気の姿を  立体的に描いてみよう。 ・実況天気図、予想天気図が得られる場合は、網羅的に見ないで、また漫然と見ないで、「水蒸気の  存在、その移流、上昇流、水蒸気の凝結、降水」と言う一連の[降水に至る]ストーリーを持って、  数値情報を取捨選択しつつ、整理するようにしよう。 ・転移層(前線、逆転層)の存在の発見は、異なる大気の存在認識がそこにあること。そして、その間  には、もしかしたら、何らかの擾乱が発生、存在することを予見させてくれる。 ・雲の種類、その空間分布は、気流の方向や強さを予見させてくれる。 ・トラフ、リッジは、地上の気圧系に直接関係しているのか、いないのか見極める必要がありそうだ。  いずれにしても、地上の高気圧、低気圧の盛衰に構造的、力学的影響を与えることとなる。 ・得られる情報の空間的密度に応じて、予想可能な精度が決まってしまう。 気象庁がKLMやNRNを使って予想を出し、実況と比較し、より良き次の予想を出そうとしているが如く、 私たち、気象予報士レベルにても、自分の方法論を持っていれば、自分の予想と実況の対比を継続的に 行なうことにより、自分の方法論や自作の道具をTune Up 出来るのではないかと考えられる。 解析作業は、出来れば30分程度にて完了し、予想は、5分程度で完了できることを目標としたい。 これ以上の長い時間をかけることは、Studyのためには良かろうが、たとえ、自己の用途としても、 この忙しい世の中、余り時間をかけることはできない。解析・予想作業の効率化、迅速化が必要である。 如何にすればよいだろうか。 なお、天気の予想を自分の職業としている人々は、多分日々の気象状況を頭の中に入れているであろうから、 新たな初期値による天気図等の資料が出て来ても、解析作業は行ない易いであろう。一方、私のような 日常、天気図を見る必要の無い者や、予報士試験の会場で初見の天気図をみて、そこから解析を行なおう とする人々にとっては、スタートポイントから「持てる情報」に雲泥の差があるものだ。いずれにしても 前述したように、解析・予想作業の効率化、迅速化は必要と考えられる。 解析し予想するに先立って気象に関する様々な知識や考え方を整理しておくことは、「解析・予想作業の 効率化、迅速化」にとって必須の前準備である。頭脳のライブラリーの中のなかに情報を蓄積、整理し、 状況に応じて、使えるようにしておくとよいだろう。 先ず気象を理解しようとするに先立って、その本筋をどこにおくかを考えておきます。 気象の本筋 そして、こう言うことも了解しておきたいものです。 現象を認識するに先立って了解しておくこと 気流についても、ある程度のパターンを押えておきます。 気流のパターン 気流と前線 局地予報、雲等に関しての考察。 局地予報の方法論について考える。 雲の形成 気象衛星写真による雲画像の見方 自分の家で気象観測し、気象庁の総観規模の天気図と対比、対応してみる ■■■以下、実務に慣れるために、良く出来ているWeb Site へLINK します: LINK → リンク集
Return to Top page